片付け中に見つけた懐かしい記憶の品
空き家の整理中、奥の収納棚からたくさんの小学生用の帽子が出てきました。そのほとんどが女子用で、可愛らしいデザインが施されたものばかり。「きっとこの家に住んでいた家族の子供たちが使っていたのだろう」と思うと、温かい気持ちになりましたが、これだけの数をどうしようか悩みました。
帽子たちを新たな役割へ導く
それらを手に取ったとき、ただ保管したり捨てたりするのではなく、再び誰かの役に立てたいという思いが湧きました。そこで、地元の大多喜町役場に連絡をして、子供たちのために寄付することを提案しました。地域の方々に役立つものとして使ってもらえたら嬉しいと考えたのです。
寄付の日
大多喜町役場を訪れ、帽子32点を寄付しました。担当の方にお話しすると、とても喜んでくださり、「地域の子供たちのために有効に活用させていただきます」との言葉をいただきました。その場で、地域の教育活動や子供たちへの支援についてもお話を伺い、とても心が満たされる時間でした。
空き家から広がる地域支援の輪
今回の帽子の寄付は、空き家に眠っていたものが再び地域の子供たちのために役立つという形で、新たなストーリーを生み出しました。これも、空き家再生プロジェクトの魅力の一つです。これからもこうした「つながり」を大切にし、地域のためになる活動を進めていきたいと思います。
空き家に眠る品々には、ただの“もの”ではなく、地域の人々の生活や思い出が詰まっています。それを未来につなげる活動を、これからも続けていきたいと考えています。