不動産市場には、相場より格安な「訳あり物件」が存在します。
近年、日本全国で空き家が増加しており、総務省の調査によると、空き家率は過去最高水準に達しています。
高齢化や人口減少に伴い、住む人がいなくなった家が放置されるケースが増え、その中には何らかの問題を抱えた「訳あり物件」も多く含まれています。
それでは、なぜそのような物件が安く売りに出されているのか、また誰がどのような目的で購入しているのでしょうか。
格安物件の理由とは?
千葉県習志野市、京成大久保駅から徒歩11分の住宅街。学校や公園も近く、生活環境が整ったエリアにある一軒家が今回のケースです。
この物件の売主は、高齢の両親のために売却を決意しました。なぜなら、高台に建っており、急な階段が高齢の両親にとって負担になったからです。父親が脳梗塞になったきっかけで売却を決断されました。
売主が最初に査定を依頼した不動産会社からの見積もりは1,000万円~1,200万円。しかし、1週間後に「買取できない」との連絡がありました。
次に依頼した不動産会社では、買取価格が100万円~200万円と大幅に下がり、結局買取不可と判断されました。
問題は家の傾きにありました。なんと床に電池を置くと転がってしまうぐらい家が傾いていたのです。
さらに問題はそれだけではありません。
千葉県では崖の上に家を建てる場合、その高さの1.5倍以上、さらに崖の下に立てる場合も、高さの2倍以上離さなければならないという条例で定められていますが、実際この物件は壁のすぐそばに家が立ち、さらに家の裏側にも崖があるため、この傾いた家を取り壊したとしても、崖条例に違反するため建て直しをすることができません。
この家は建物の再建築が不可能な、訳あり物件だったのです。売主の方は色々な業者にかけあい、最終的に買取が成立し、その買取価格はぴったり100万円とのこと。
訳あり物件、その他の具体例
【埼玉県川口市】
火事の跡が残る事故物件。清掃してきれいにしても、天井や壁には火事の形跡が残っています。
それでもすぐに買い手が見つかり、周辺相場価格は680万円ぐらいでしたが、380万円で売却。
【埼玉県蓮田市】
ゴミ屋敷状態で、孤独死があった事故物件。清掃後、相場価格680万円程度のところ、480万円で売却。
【神奈川県厚木市】
築49年、木造2階建て6Kの空き家。30年近く放置されており、固定資産税が年間30万円もかかっていた物件。さらに、連棟式で所有権が複雑なため、相場400万円のところ、198万円で売却。しかし、売り出したところすぐに買い手が見つかり、現在は社員寮として活用されています。
訳あり物件の購入者とは?
このような訳あり物件を購入するのは、一般の居住者よりも「投資家」や「リノベーション目的の事業者」が多いようです。
特に、
・リフォームして貸し出す/再販する
・再建築できなくても活用方法を工夫する
・企業が寮や倉庫として活用する
といった目的で購入されるケースが多いそうです。
一見、手の施しようの無いようなボロボロ状態の家であっても、再生できる知識や技術を持った専門家により、利活用されるケースが近年は増えてきています。
訳あり物件は、通常の不動産と比べて大幅に安い価格で取引されることが多いですが、その背景には解決が難しい問題が潜んでいることも少なくありません。すでに問題を抱えている場合は、早めに専門の不動産会社に相談することで、より良い解決策が見つかる可能性があります。
オハナホームでは、訳あり物件の買取や売却相談を承っております。気になった方は、ぜひお気軽にご相談ください!
今回の記事はFNNプライムオンラインの取材動画を参考にさせて頂きました。
さまざまな訳あり物件の件のリアルな状況が詳しく紹介されております。
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