空き家狙いの侵入盗が急増 “誰も住んでいない実家” が泥棒に見抜かれる理由

親から相続した実家や、施設に入った親が残した家を、片づけきれないまま置いている方は多いかもしれません。家族にとっては思い出の詰まった場所でも、外から見た家の様子は、所有者が想像するよりずっと早く変わっていきます。

そんな「誰も住んでいない家」を狙った侵入盗が、いま全国で増え続けています。この記事では、空き家がなぜ犯人に見抜かれるのか、被害はどこまで広がるのか、遠方で手が回らない場合にどう備えるべきかを整理しました。

空き家を狙った侵入窃盗は、もはや見過ごせない社会問題

警察庁の犯罪統計資料では、侵入窃盗の発生場所別の区分に2020年から「空き家」が加わりました。その初年度は3,180件だった認知件数が、2023年には倍増しています。侵入窃盗全体の件数が減っているなかでの増加であり、空き家が相対的に狙われやすくなっていることがわかります。

背景にあるのが、空き家そのものの増加です。総務省の令和5年住宅・土地統計調査によると、全国の空き家数は900万2千戸、空き家率は13.8%と、どちらも過去最高を更新しました。賃貸や別荘などを除き、使い道が定まっていない空き家も385万6千戸に達しています。

犯罪者の視点で見れば「人が戻ってこない家」の候補がそれだけ増えたということです。近年では、空き家が大麻の栽培場所や特殊詐欺グループの荷物受取先に悪用された事例も報じられており、被害は金品の盗難だけにとどまらなくなっています。

出典:警察庁「犯罪統計資料

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計

泥棒が見ているのは“家”ではなく“管理されていないサイン”

犯人がその家を空き家と見抜くとき、実際に観察しているのは家そのものではありません。外観や周辺から、人の気配と管理の有無を読み取っています。

わかりやすいサインの代表が、郵便物の滞留です。ポストからチラシがはみ出し、雨に濡れた投函物がそのままになっている家は、何週間も誰も訪れていないことがひと目でわかります。庭木や雑草の伸び放題も同じで、ALSOKの防犯情報によれば、背の高い植木や高い塀に囲まれた家は、居住者や近隣の死角が多くなり、犯人にとって身を隠しながら作業できる環境になってしまうといいます。

夜になっても明かりがつかない、雨戸が閉じたまま変化がない、生活音も車の出入りもない。こうした要素が重なるほど、外から見た印象は「不在が続く家」に近づきます。埼玉県警察や千葉県警察も、郵便物の整理、庭木の手入れ、定期的な換気、近隣住民との連携を、空き家の防犯対策として呼びかけています。

被害は金品の盗難だけでは終わらない

「高価なものは置いていないから、狙われても盗られるものはない」と考えている方もいるかもしれません。しかし空き家の侵入盗では、盗難以外の被害のほうが深刻になることも少なくありません。

窓を割られ、鍵を壊され、室内を荒らされたあとには、修理費用と荒らされた空間が残ります。発見が遅れれば、割れた窓から雨風が入り、建物の劣化が一気に進んでしまうこともあります。相続した実家であれば、仏具や写真、手紙のような、お金には換算できない品々が踏み荒らされる精神的な痛みも大きいはずです。

さらに、一度「管理されていない」と見なされた家は、不法投棄や不法占拠、放火といったリスクも抱え込むことになります。見知らぬ人が出入りしたり、夜中に物音がしたりする状況は、近隣住民にとっても大きな不安の種です。空き家対策は、所有者自身の問題であると同時に、地域の治安を守る行動でもあります。

自分で管理しきれないときこそ、早めにご相談ください

防犯カメラやセンサーライトの設置、庭木の定期的な手入れは、もちろん有効な対策です。ただ、遠方に住んでいたり、家財が残ったままだったりすると、所有者だけで管理を続けるのはやはり難しいものです。

私たちオハナホームは、「空き家再生を通して、日本中を笑顔に。」を掲げ、空き家の相談・買取りから遺品整理、相続に関する相談までをワンストップで受け付けています。強化エリアは千葉県全域、対応可能エリアは全国にわたり、他社見積もりのセカンドオピニオンや現況のままの買取査定にも応じています。

実家を手放すことは、思い出を捨てることとは違います。犯罪や劣化から家を守り、次の活用につなげるための前向きな選択肢のひとつです。気がかりな空き家をお持ちの方は、「そのうち考えよう」を先送りにせず、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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