空き家狙いの侵入盗が急増 “誰も住んでいない実家” が泥棒に見抜かれる理由

この記事の結論
誰も住んでいない家は、外から「管理されていない」と分かるほど狙われやすいと、県警も注意を呼びかけています。警察庁の犯罪統計書では、侵入盗の発生場所を「空き家」とする認知件数が2020年の3,180件から2024年は9,314件に増えました。遠方で通えないときは、郵便物の回収、庭木の手入れ、施錠、近隣との連絡体制づくりを先に整えてください。

親から相続した実家や、施設に入った親が残した家を、片づけきれないまま置いている方は多いかもしれません。家族にとっては思い出の詰まった場所でも、外から見た家の様子は、所有者が想像するよりずっと早く変わっていきます。

そんな「誰も住んでいない家」を狙った侵入盗が、いま全国で増え続けています。この記事では、空き家がなぜ犯人に見抜かれるのか、被害はどこまで広がるのか、遠方で手が回らない場合にどう備えるべきかを整理しました。

空き家を狙った侵入窃盗は、もはや見過ごせない社会問題

警察庁の犯罪統計書では、侵入盗の発生場所として「空き家」が区分されています。2020年に3,180件だった認知件数は、2023年に8,189件、2024年には9,314件となりました。4年で約2.9倍です。侵入盗の認知件数は全体でも2023年に増加に転じ、2025年は47,233件でした(前年の43,036件から約9.8%増。増加率は本記事で算出)。空き家が占める割合も上がっています。侵入盗全体は2020年の44,093件から2024年の43,036件とほぼ横ばいでしたが、そのうち空き家は3,180件(7.2%)から9,314件(21.6%)に増えました(割合は本記事で算出)。

背景にあるのが、空き家そのものの増加です。総務省の令和5年住宅・土地統計調査によると、全国の空き家数は900万1600戸、空き家率は13.8%と、どちらも過去最高を更新しました。賃貸や別荘などを除き、使い道が定まっていない空き家も385万6千戸に達しています。

犯罪者の視点で見れば「人が戻ってこない家」の候補がそれだけ増えたということです。

出典:警察庁「犯罪統計書」

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)」

泥棒が見ているのは“家”ではなく“管理されていないサイン”

犯人がその家を空き家と見抜くとき、実際に観察しているのは家そのものではありません。外観や周辺から、人の気配と管理の有無を読み取っています。

わかりやすいサインの代表が、郵便物の滞留です。ポストからチラシがはみ出し、雨に濡れた投函物がそのままになっている家は、何週間も誰も訪れていないことがひと目でわかります。庭木や雑草の伸び放題も同じで、手入れされていない庭は不在のサインとして目に留まります。

夜になっても明かりがつかない、雨戸が閉じたまま変化がない、生活音も車の出入りもない。こうした要素が重なるほど、外から見た印象は「不在が続く家」に近づきます。埼玉県警察や千葉県警察も、郵便物の整理、庭木の手入れ、定期的な換気、近隣住民との連携を、空き家の防犯対策として呼びかけています。

被害は金品の盗難だけでは終わらない

「高価なものは置いていないから、狙われても盗られるものはない」と考えている方もいるかもしれません。しかし空き家の侵入盗では、盗難以外の被害のほうが深刻になることも少なくありません。

窓を割られ、鍵を壊され、室内を荒らされたあとには、修理費用と荒らされた空間が残ります。発見が遅れれば、割れた窓から雨風が入り、建物の劣化が一気に進んでしまうこともあります。相続した実家であれば、仏具や写真、手紙のような、お金には換算できない品々が踏み荒らされる精神的な痛みも大きいはずです。

さらに、一度「管理されていない」と見なされた家は、不法投棄や不法占拠、放火といったリスクも抱え込むことになります。見知らぬ人が出入りしたり、夜中に物音がしたりする状況は、近隣住民にとっても大きな不安の種です。空き家対策は、所有者自身の問題であると同時に、地域の治安を守る行動でもあります。

自分で管理しきれないときこそ、早めにご相談ください

防犯カメラやセンサーライトの設置、庭木の定期的な手入れは、もちろん有効な対策です。ただ、遠方に住んでいたり、家財が残ったままだったりすると、所有者だけで管理を続けるのはやはり難しいものです。

私たちオハナホームは、「空き家再生を通して、日本中を笑顔に。」を掲げ、空き家の相談・買取りのほか、遺品整理や相続についてのご相談も受け付けています。対応エリアは千葉県内(千葉県外は個別にご相談ください)で、他社の見積もりについてのセカンドオピニオンや、現況のままの査定のご相談にも応じています。

この記事の根拠と確認日

侵入盗全体に占める空き家の割合(2020年7.2%、2024年21.6%)と、2025年の前年比(約9.8%増)は、上記の警察庁統計から本記事で算出したものです。制度・数字は確認日時点のものです。改正や更新があれば本記事も更新します。

執筆・確認

執筆: オハナホーム編集部
内容確認: 菊池 聖雄(オハナホーム株式会社 代表取締役)
最終確認日: 2026-09-16 次回確認予定: 2027-03-16

訂正・ご指摘は お問い合わせ から。

実家を手放すことは、思い出を捨てることとは違います。犯罪や劣化から家を守り、次の活用につなげるための前向きな選択肢のひとつです。気がかりな空き家をお持ちの方は、「そのうち考えよう」を先送りにせず、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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