廃墟寸前の団地が、人々の夢に火を灯す場所へ。 門司港1950団地の挑戦


かつて「廃墟寸前」とさえ言われた団地が、いま再び人々の注目を集めています。
福岡県北九州市・門司港。異国情緒漂う歴史あるこの港町の高台に立つ「門司港1950団地(旧・畑田団地)」は、戦後間もない1950年に建てられた県営住宅です。

70年以上の時を経て老朽化が進み、住民もいなくなった団地は、静かにその役目を終えようとしていました。
しかし、あるひとつの決断が、この場所の運命を大きく変えます。

「この街が好き」だからこそ、挑戦したい

2024年、門司港団地は築73年の姿のまま、たった90万円で落札されました。
驚くべきはその活用法です。

電気もガスも水道も未整備。原状回復不要・DIY自由・月1万円という条件で、団地は“夢を持つ人たちのチャレンジ拠点”として再出発することになったのです。

全国から集まった入居者たちは、部屋を自らの手でリノベーションし、アトリエや工房、図書室、カフェなど、思い思いの空間を創り始めました。
一見“古くて住めない”と思われた空間が、「好きな街で、好きなことをする」ための実験場へと生まれ変わったのです。

参照:LIFUL HOME’s
門司区の築73年「旧畑田団地」。やりたいことをできる場に団地を再生、月額1万円で入居者を募集

再生が生む、街の未来

門司港団地は、建物だけでなく、人の夢とまちの未来を“再生”したと言えます。
ライフラインすら未整備という環境にも関わらず、そこには「自分の手で場所を創ること」に価値を感じる人々が集まりました。

こうした団地再生は、単なる建物の再利用ではありません。
空き家や空き団地を、“誰かの夢を受け止める器”として活かすことができれば、そこから新たな経済・文化・交流が生まれます。

門司港1950団地はまさにその証明。
“再生”とは、「過去を修復すること」ではなく、「新しい意味を吹き込むこと」なのだと、私たちに教えてくれます。

動画引用:福岡TNC ニュース

「再生」でまちを変えていく、空き家再生

オハナホームは、千葉県を拠点に、空き家の再生を通じて地域の活性化に取り組んでいます。
私たちが目指すのも、ただ建物を直すことではありません。
その場所を「誰かの夢が育つ場所」に変えること。

門司港団地のように、住まいが再び人を呼び、街を動かし、地域に希望を生む。
そんな「再生の力」を、これからも全国に広げていきたいと考えています。

「想いをつなぎ、笑顔をつくる」の理念のもと、
「空き家再生を通して日本中を笑顔に」して行くこと
それが、オハナホームが考える空き家再生のビジョンです。

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